2011年 08月 26日
里山昔話 はた織り娘 |
むか〜し昔 とある隠れ里に P という娘がおったそうな。
P は、はた織りが得意で、毎日熱心に働いておった。
娘が織る織物は、オリジナルはた織り機 D を使ったもので
その評判は遠く都まで届く勢いじゃったそうな。
来る日も来る日も働く P。
そんな P に密かに暗雲が立ちこめていた。
それは・・織り機 D の不満だ。
毎日酷使され、鬱憤はつのるばかり。
織り機 D は P を見て思っていた。
P は働かされる自分のことなんて眼中に無い。
必死な表情も自分の都合ばかりだ。
ついにアホらしくなり、動かなくなった。
たいそう疲れていたし、俗に言うストライキだ。
さて、油をもらった D は急に力が湧いて来た。
今までの怒りが爆発して、暴れだしたのだ。
怒りの力とは恐ろしいものだ。
ためらいも無く襲いかかる D 。
もうダメだ!あきらめかけた時・・・
P の懐の堅い物が手に当たった。
それは、 P が肌身離さず持っていた父の形見の石クサビ!
P はとっさに D の口にはめ込んだ。
途端に D は静止。
クサビはしっかり D のツボに入っていたのだ。
その後は2度と暴れだすことはなく・・
P は思う存分織物を作り続けたんじゃそうな。
今でも D 式はた織り機にクサビが打ってあるのは
そう言う訳なんじゃな。
めでたし♪ めでたし♪
《あとがき》
11月画像終ったと言いつつ、
捨てた画像拾ってこんなん作ってしまいました。
言うまでもなくフィクションでっす。
特にD式はた織り機なんて、たぶん無いと思いますんで
そこんとこよろしく (^^);
・・それにしても、父の形見がクサビだなんて・・・
あはは・・しかも肌身離さず持っているってど〜よ・・・
・・・良く考えれば考える程 大汗・・・・・
父は石のクサビ職人だったってことにしよっかな・・ぶつぶつ・・・
・・それよりも、画像すべてゴミ箱にあったやつなんだけれど・・・
見苦しいですよね・・・滝汗〜〜〜
ってことで、画像の乱れはお許し下さい へへへ(笑って誤摩化し☆)
by kiku-keko
| 2011-08-26 06:26
| BS 劇場