2012年 09月 21日
雪の日 【14】 〜孤高の山犬 1 |
孤高の山犬Dは さまよっていた。
雪深い里山の奥の また奥
誰ひとりとして歩いていない雪の中で
自問を繰り返していたのだ。
犬は どこから来て、どこに向かって行くんだろう。
自分は どこから来て、どこに向かえばいいんだろう。
答えを探して歩くDに・・
容赦なくふりかかる雪。
山道を下りて・・
雪原を横切り・・
けもの道を抜けて・・
里の道を通り・・
また山を登り・・
いったいどこがゴールなのだろう。
神様 どうかDをお導き下さい。
つづく
by kiku-keko
| 2012-09-21 18:46
| BS 劇場